排便障害(2)
脊髄損傷による排便障害は、以下のように分類して考える
1⃣核上型:高位中枢とS2,3,4 仙髄中枢間の神経経路が損傷された場合 2⃣核型:S2,3,4 仙髄排便中枢自体の損傷の場合 3⃣核下型:馬尾神経の損傷の場合
1⃣核上型では痙性膀胱と同様に、①大腸は痙性状態(痙性大腸という)となる。 ②同時に、肛門括約筋の緊張が高まる(排尿の外尿道括約筋の緊張が高まるのと同じ) ③痙性大腸のため便の移動時間は延長し、停滞傾向になるため便秘になり易い。 ④便秘は直腸を刺激して求心性刺激が排便中枢S2,3,4に入り、排便反射が起こる。➡ 反射性便失禁
2⃣3⃣核・核下型では尿における弛緩性膀胱と同様、①弛緩性直腸となり ②下位大腸の蠕動運動が消失する。 ③②により、大腸で便の滞留が長くなると便の水分は吸収され硬化するので ④便秘となる。 ⑤外肛門括約筋は弛緩するため ➡ 便失禁 の確率が高くなる。
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
右頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光オレンジ色)
頚体角=136°
股関節の頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光バイオレット)
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
頚体角=130°
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