排便管理

脊髄損傷者の排便時において、80%以上の方は何らかの問題を抱えている

脊髄損傷者にとって、排便を管理しコントロール出来ることは極めて大切なことです。                 自宅内は勿論のこと、あらゆる外出先、公共の場、職場でも便失禁により恥ずかしい思いをしたり、迷惑をかける思い持ったりすることで、生活自体のみならず外出や仕事等にも消極的になりがちになります。                  以下に、排便管理に関するアンケート調査論文等を参考に排便管理について記載します。

脊髄損傷者の退院後の排便管理についての実態調査 (脊髄損傷者の排便管理の問題を明らかにする)  (尾下美保子ら、独立行政法人労働者健康安全機構総合せき損センター、2018(平成30)年4月26日受)

対象者、年齢、受傷レベル、受傷年月

  • 対象者
    脊髄損傷者233名(男性195名、女性38名)
  • 年齢
    20代(17人)、30代(22人)、40代(32人)、50代(22人)、 60代(152人)、70代(25人)、80代(22人)
  • 受傷レベル
    頸椎(161名 61%)、胸椎(30名 13%)、腰椎(36名 15%)、不明(6名 3%)
  • 受傷年月
    1〜5年(107人)、5〜10年(95人)、10〜15年(7人)、15年以上(62人)

対象者:233名 内訳は 頚損:161名(61%) 胸損:30名(13%) 腰損:36名(15%) 不明:6名(3%)

排便時の問題として、①便の排出困難 ②排便に時間が掛かる ③疲労感 ④便失禁これらの4項目で81%を占めています。

便の排出困難や②排便に時間が掛かる53%を占める。腸の蠕動運動が消失または抑制される問題の他に、 運動麻痺の内容によっては体幹の筋、多くは腹筋群に麻痺があるといきむ(腹圧をかける)ことが出来なくなり、排便が困難になり、時間もかかることとなる。                                              核上型麻痺の場合、大腸はspasticとなり蠕動運動、分節運動および振り子運動は抑制され、便秘となり易い。      核・核下型麻痺の場合、下位大腸の蠕動運動等は消失し便秘となり易い。

腸の運動について

腸の運動(蠕動運動、分節運動、振り子運動)を司っているのは、自律神経の交感神経と副交感神経です。 

副交感神経はリラックス時に働き、腸の運動を活発にします。寝ているときには蠕動運動を活発にしで便を運びます。    

交感神経は活動時や緊張時に働き、腸の働き、蠕動運動を抑制します。スポーツ等をしている時に交感神経が働かずに腸の運動が活発のままだと、スポーツ中に便失禁とか起こり、都合が悪いことになる。

いきみ(腹圧をかける)

体幹の脊髄神経は前枝Rami ventralesと後枝Rami dosalesからなり、前枝は肋間神経N.intercostalesとして上群(Th1~6)と下群(Th7~12)と区別する。上群では肋間筋下後鋸筋および胸横筋を支配し、下群では腹横筋外・内腹斜筋腹直筋および錐体筋を支配している。                                          Th12から上位の麻痺では、腹筋群が麻痺するためいきむことが出来なくなり、排便を難しくしている。

リハビリテーションセンターの慢性期脊損者の排便に関するアンケート調査を以下に示す。

便意を消失している人が82%いることは大きな問題です。便意が無いと便失禁し易いことから計画的な排便コントロールが必要となる。

ちょっと、一息

ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか?                これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。

          イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります

        股関節の頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光ローズ)

                    頚体角=128°

詳細はホームページの「商品紹介」をご覧下さい

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サンハローはゴニオメーターや動作モニター計の設計・製作・販売を行っております。

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