核型・核下型膀胱
原因 :核型膀胱 T12~L1,2およびS2,3,4の損傷による排尿中枢の機能消失
:核下型膀胱 馬尾損傷や骨盤骨折などでS2,3,4と膀胱間との神経路が損傷・遮断された場合
症状 :排尿反射はもはや発生しない ➡ 交感神経(副交感神経)の働き⊖ ➡ 排尿筋弛緩(内尿道括約筋収縮) ➡ 尿が貯留しても膀胱の収縮は無い(内尿道括約筋は収縮で出口を閉じる) ➡ 排尿出来ない(無反射型神経因性膀胱)
話は変わりますが、上図の脊柱矢状面において、脊柱の前湾および後湾を測定するにはイクステンドゴニオメーターを用いると便利である。脊柱の湾曲を計測する方法はCobb法とFerguson法がある。Cobb法では湾曲の角度の大きさに応じて、ゴニオメーターの基本軸および移動軸を伸縮させないと椎体に直角に当てることは難しい。イクステンドゴニオメーターは基本軸と移動軸をそれぞれ自由に伸縮出来るので、Cobb法での測定が可能になる。
下図(左)の「側弯計測法」において、ゴニオメーターをT6とT12に垂直に置いてその交点の角度を読むとそれが”Cobb角”つまり湾曲度となる。湾曲度が小さい場合はゴニオメーターの軸を長くしないと椎骨に直角に当てることが出来ない。イクステンドゴニオメーターは両軸とも伸縮することで湾曲度の大きさに対応が可能となり測定可能となる。ところが、従来のゴニオは伸縮出来ないので、測定できる範囲が限られたり測定値も不正確になる傾向がある。
Cobb法による測定
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法により椎体の上にゴニオメーターを置いたときに、容易に椎体の中心にゴニオメーターの中心を合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもすこぶる正確に測定が可能である。
側湾度=25°
股関節 頚体角=135°
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