核上型膀胱(自動膀胱or過反射型神経因性膀胱)

原因 :排尿中枢S2,3,4より上位の横断性脊髄損傷で発症する

症状 :少量の尿が膀胱に溜まるだけで排尿が起こる。意識的な排尿ではなく、反射的な排尿である。

 核上型膀胱は損傷が排尿中枢の核S2,3,4より上の損傷であるから、S2,3,4は生きているため排尿反射は残存する。少量の尿の貯留でも反射的に排尿されるので自動膀胱(automatic bladder)ともいう。

排尿筋・括約筋協調不全(DSD:Detrusor Sphicter Dyssnergia)

 尿が溜まり排尿筋(利尿筋)が収縮した時、尿道頸部と外尿道括約筋が協調して開かない場合、協調不全と言っている。排尿障害診療ガイドラインでは、S2,3,4より上位の損傷で神経因性膀胱の状態において、排尿筋が収縮すると同時に尿道括約筋が収縮してしまう状態を言う。

 話は変わりますが、上図の脊柱矢状面において、脊柱の前湾および後湾を測定するにはイクステンドゴニオメーターを用いると便利である。脊柱の湾曲を計測する方法はCobb法Ferguson法がある。Cobb法では湾曲の角度の大きさに応じてゴニオメーターの基本軸および移動軸を伸縮させないと椎体に直角に当てることは難しい。イクステンドゴニオメーターは基本軸と移動軸をそれぞれ自由に伸縮出来るので、Cobb法での測定が可能になる。 下図(左)の「側弯計測法」において、ゴニオメーターをT6とT12に垂直に置くとその交点の角度を読むとそれが”Cobb角”つまり湾曲度となる。湾曲度が小さい場合はゴニオメーターの軸を長くしないと椎骨に直角に当てることが出来ない。イクステンドゴニオメーターは両軸とも伸縮することで湾曲度の大きさに対応が可能となり測定可能となる。ところが、従来のゴニオは伸縮出来ないので、測定できる範囲が限られたり測定値も不正確になる傾向がある。

ちょっと、一息

ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか?                これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。

          イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります                   

                    Cobb法による測定

                       Cobb角=25°

                  Ferguson法による測定

 イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法により椎体の上にゴニオメーターを置いたときに、容易に椎体の中心にゴニオメーターの中心を合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもすこぶる正確に測定が可能である。

                      側湾度=25°

                     膝屈曲角=67°

  イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい

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サンハローはゴニオメーターや動作モニター計の設計・製作・販売を行っております。

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