脊髄損傷者の社会生活と排便コントロール
脊髄損傷者が社会生活を営む上で、最も注視しなければならないことの1つに排便コントロールがある。
生活や仕事をしていく中で、その妨げになることは便失禁とか尿失禁であることは言うまでもありません。 若し、私達が仕事中や人混みの中で便失禁などをした時にどう感じるかを想像すれば、容易に理解できることです。 排便コントロールが十分に出来ていないと復職や復学といった社会復帰を難しくしてしまいます。
通常、食物を摂取してから排便に至るまでの時間は、概ね24~72時間とされています。 (食物摂取方法等による) 脊髄損傷者の場合は、便秘になりがちですが、排便のタイミングは、毎日が約30%、定期的や指定曜日は45%です。 つまり、75%の脊髄損傷者定期的な排便コントロールをしていることになります。
その他、便意を感じて排便する脊損者は20%いますので、概ね、脊髄損傷者の95%は排便コントロールが出来ているとすると、排便コントロールが出来れば、少なくとも脊髄損傷者の95%は社会復帰が有望となると考えられます。(勿論、社会復帰を妨げる原因は他にもあることは、考慮すべきことです。)
脊髄損傷者にとっては、排便・排尿コントロールが出来れば、かなりの確率で社会復帰は可能と考えられるでしょう。
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
右頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光オレンジ色)
頚体角=136°
足関節底屈をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光バイオレット色)
底屈=32°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
コメント