排便障害(1)
便失禁は自尊心を傷つけ社会生活を営む上で大きな障害となる。 したがって、排便管理はADLの自立および社会復帰への重要な意味を持つ。
排便障害は排尿障害と同様に1⃣核上型と 2⃣核・核下型(3⃣馬尾損傷も含む)と分けて考える。 したがって、排便中枢はS2,3,4で排尿中枢と同様である。
1⃣核上型では痙性膀胱と同様に、①大腸は痙性状態(痙性大腸という)となる。 ②同時に、肛門括約筋の緊張が高まる(排尿の外尿道括約筋の緊張が高まるのと同じ) ③痙性大腸のため便の移動時間は延長し、停滞傾向になるため便秘になり易い。 ④便秘は直腸を刺激して求心性刺激が排便中枢S2,3,4に入り、排便反射が起こる。➡ 反射性便失禁
2⃣3⃣核・核下型では尿における弛緩性膀胱と同様、①弛緩性直腸となり ②下位大腸の蠕動運動が消失する。 ③②により、大腸で便の滞留が長くなると便の水分は吸収され硬化するので ④便秘となる。 ⑤外肛門括約筋は弛緩するため ➡ 便失禁 の確率が高くなる。
核下型でも核・核上型でも便秘および便失禁になり易い。
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ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。
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股関節の頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光ローズ)
頚体角=130°
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