排尿訓練
(1)核上型膀胱(自動膀胱)の排尿訓練
核上型膀胱は、S2,3,4排尿中枢より上位の横断性脊髄損傷で起こる。S2,3,4自体は損傷はないので、排尿中枢としての反射的な排尿機能は残存している。これは、膀胱に尿が少しでも溜まると反射的に排尿が起きてしまう(反射性膀胱)ということで意識的な排尿は出来ない(上位中枢:視索上核からの抑制が遮断されている)状態を意味する。 このような反射的な膀胱の性質を利用して、下腹部の叩打や擦り等の手技で排尿反射を引き出すトリガーポイントを見つけて前記の手技で排尿することが出来るが・・・
(2)核・核下型膀胱(自律膀胱)の排尿訓練
損傷個所がT10~L1,2あるいはS2,3,4の排尿中枢の損傷であるため、排尿反射は消失した弛緩性膀胱となる。つまり、排尿筋は弛緩し無緊張膀胱となり、膀胱頸部の内尿道括約筋(内因性外尿道括約筋)は緊張した状態の管理となる。弛緩性膀胱には大量に蓄尿されるため排尿を適切に行う必要がある。
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
右頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光バイオレット色)
頚体角=130°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
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