尿路合併症(4)
⑦自律神経過反射
核・核下型膀胱(自律膀胱:Autonomous bladder)などの排尿困難による膀胱(排尿筋)過伸展では、自律神経過反射が誘発されることが多い。 通常、Th5,6以上の損傷で見られ、とくに頸髄損傷者では発生率が高い。
原因
直腸、膀胱の過伸展(尿意、便意)時、麻痺域の刺激、陥入爪や褥瘡等がトリガーになり引き起こされる。
症状
①発作性高血圧 ②頭痛 ③発汗 ④鳥肌・立毛 ⑤徐脈 などの症状が現れる。 逆に、これらの症状が尿意や便意のサインになる。 これを、代償尿意、代償便意 という。
⑧腎不全
原因 : ①水腎症の進行 ②腎感染 ③生活習慣病(糖尿病、高血圧)による動脈硬化 ④糸球体腎炎 ⑤結石 ⑥腫瘍
症状
①心不全(胸水など体液量増加により必要な心拍出量が得られないことによる)
②貧血(造血ホルモンであるエリスロポロチンの分泌が減り造血が減少するため)
③脱力感/倦怠感/ふらつき(貧血による)
④高血圧(腎性高血圧症:腎動脈の狭窄によりレニンという血圧上昇ホルモンが産生され、同時に末梢血管収縮作用のあるアンギオテンシンⅡが分泌され更には血中カリウムを排出させ、ナトリウムを保持するホルモンを分泌させる。結果、血中の水分量が増え心不全の原因にもなるし、高血圧にもなる)
⑤不整脈(腎臓はカルシュウムやリンといったミネラルのバランス調整も行っているが、この調整能力が低下すると不整脈の原因となるとともに、副甲状腺ホルモンが分泌され不足したカルシュウム等を骨から吸収するようになり、骨粗しょう症の原因にもなる)
⑥食欲不振
⑦末梢神経障害
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
股関節の頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光バイオレット色)
頚体角=135°
Cobb法により脊柱側湾の湾曲度を測定したときの画像です
写真は蛍光ローズ色のイクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
湾曲度=25°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
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