尿路合併症(1)
尿路に関わる合併症
尿路に関わる合併症は、代表的には⑤尿路感染症を含めて以下の8合併症に分類した。
①痙性委縮膀胱 : 痙性委縮膀胱は膀胱の柔軟性が消失し、膀胱全体が委縮した状態を言う。
原因
①尿道カテーテルが膀胱に留置されると尿が溜まる前にカテーテルを通じて尿が排出される。この状態が長期にわたり継続すると、排尿筋は廃用性に委縮してしまう。 ②核上型膀胱(自動膀胱 or 過反射型神経因性膀胱)では、少量の尿の貯留で尿は排出されるため排尿筋は伸縮すること無く、膀胱は委縮する。この状態が長期に亘ると、排尿筋の運動が悪くなり排出能力は低下するため残尿感、尿漏れなどが生じ易くなる。
症状
①繰り返す発熱 ②発汗 ③頭痛
②膀胱尿管逆流現象 : 排尿されずに膀胱内圧が上昇し、尿管を逆流する。
原因
①膀胱頸部や外尿道括約筋の過緊張 ②膀胱(排尿筋)の萎縮と柔軟性の欠如
症状
①水腎症 ②腎機能低下 ③尿路感染 ④発熱
予防
清潔簡潔/自己導尿(CIC : Clean Intermittent self-Catherization )により ①痙性委縮膀胱 ②膀胱尿管逆流現象 を予防できる可能性がある。
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
コメント