クッションによる座圧分散効果
クッションの役割
クッションの役割は、臥位および座位のいずれにおいても、主に以下のような役割を持つ
防御的役割
体圧の分散および圧の集中に伴う ①痛み、苦痛の軽減、除去 ②褥瘡予防
生産的役割
③安楽な姿勢保持が長時間可能 ④生活を楽しむことが出来る ⑤仕事をし易くする ⑥特に座位においては、前記①~③の効果により静止座位だけでなく快適な移動を可能とし、より積極的な活動が可能となる
クッションの座圧分散効果
座位における座圧分散効果はクッションの素材およびその厚さ(ボリューム)によって異なる
圧力とは?
圧力は非接触部に加わる単位面積当たりの力を言う
圧力=力/接触面積
臥位、座位に伴う痛み等を軽減/除去するには、当然のことながら身体に加わる圧力を軽減/分散することが大切である。
座圧による痛みの軽減や褥瘡予防には大原則として座圧軽減の役割は大きい。
したがって以下では、座圧の軽減・分散について説明します。
座圧分散方法と褥瘡予防の留意点
①クッションの厚さを厚くすると身体との接触面積が増加し接触部に加わる圧力は軽減するため、座圧分散効果は大きくなる。なお、クッションの厚さはイクステンドゴニオメーターの軸長部で測定できる。
②接触部にかかる圧力が減少すれば、身体接触部に加わる剪断力も減少する
③接触面積を大きくしても、接触部の通気性は確保できる素材や構造を考慮すべきである
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
右頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(アプリコット色)
頚体角=130°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
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