クッションの厚みの効果

同一のクッションでも厚さの違いにより座圧の分布および座圧の大きさは異なる。

以下にクッションの厚さを0、2、5、10cmと変化させたときの座圧分布および座圧最高値の変化を示す。

①クッションが無い(0cm)場合、座圧の分布は左右の座骨結節に集中して座圧の最高値は200mmmHg以上である。

②2cmの場合、座圧は分散傾向にあり青い部分が増加していることが分かる。しかし座圧の集中はまだ大きく最高値は160mmHg以上である。

③5cmになると座圧分布の赤や黄色の部分は無くなり圧の集中が緩和され70mmHgと小さくなっていることが分かる。それでもまだ緑色の部分があるので安心はできない。プッシュアップ動作などが十分に出来て活動量の多い方はこの厚さの方が活動し易くなると考えられますが、油断は禁物です。

④10cmになるとかなり座圧の分散は達成され、最高値は60以下となり座骨部にやさしい状態となり、褥瘡のリスクは軽減される。

ちょっと、一息

ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか?                これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。

          イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります                   

                    Cobb法による測定

基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る

                       Cobb角=25°

                  Ferguson法による測定

イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。

                      側湾度=25°

透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る

              イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)

                     膝屈曲角=57°

              イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)

                      肘関節屈曲=86°

          イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)

                  底屈=43°

               イクステンドゴニオメーター(蛍光グリーン色)

        頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光グリーン色)

                    頚体角=130° 

  イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい

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この記事を書いた人

サンハローはゴニオメーターや動作モニター計の設計・製作・販売を行っております。

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