22. 運動麻痺(完全麻痺と不全麻痺)

【運動麻痺の実際】

脊髄損傷は多くの場合、運動麻痺(運動機能障害)を伴います。

運動麻痺は麻痺域の筋が動かない状態のことを言い、程度により歩行が困難あるいは不能になったりします。損傷高位が頸髄レベルの場合は両手の運動に障害が出たり、損傷高位がC3以上の場合は、呼吸困難になり人工呼吸器の使用を余儀なくされる場合もある。

麻痺が「完全麻痺」か「不全麻痺」かにより、予後は左右される。

【完全麻痺】

最下位仙髄節の運動と知覚が完全に喪失した状態

【不全麻痺】

sacral sparing有り」の場合 = 最下位仙髄節の運動and/or知覚が残存した状態を言う

                 = 麻痺が軽いという知らせ

                 = 排尿自立度が高くなる


最下位仙髄節の運動とは、肛門括約筋の随意収縮(S4,5)による運動

最下位仙髄節の知覚とは、肛門皮膚粘膜移行部の触覚と痛覚(S4,5)のこと

ちょっと、一息

ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか?                これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。

          イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります                   

                    Cobb法による測定

基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る

                       Cobb角=25°

                  Ferguson法による測定

イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。

                      側湾度=25°

透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る

              イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)

                     膝屈曲角=57°

              イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)

                      肘関節屈曲=86°

          イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)

                  底屈=43°

               イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)

        頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光ローズ色)

                    頚体角=130° 

  イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい

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サンハローはゴニオメーターや動作モニター計の設計・製作・販売を行っております。

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