11. 脊髄損傷の検査
【脊髄損傷の検査】
1.X線
①多発外傷の有無
②椎体のアライメント、変形および骨折
a. 安定型骨折 :圧迫、粉砕骨折
b. 不安定型骨折 :脱臼骨折
③脊柱管の径:脊髄神経との距離、隙間をみる。
④OPLLがあるか
⑤異所性骨化の有無をみる
⑥胸部X線 :気胸、血胸、横隔膜の挙上の有無、程度をみる
⑦腹部X線 :消化管の損傷、結石、膀胱尿管逆流等をみる
2.CT,CT myelogram
以下の診断目的で検査する。
①損傷部の特定と詳細
②骨折、脊柱管内への圧迫の状態や程度
③変形の状態や程度
3.MRI
脱臼、脊髄の狭窄や変形、浮腫、出血とうの診断に用いる。
4.呼吸検査
①スパイロメーター
②血液ガス分析
5.泌尿器系検査
尿路感染、DSD;Destrusor Sphincter Dyssynergia(利尿筋括約筋強調不全)の有無、膀胱容量、 VUR;Vesico Ureteral Reflux(膀胱尿管逆流)、水腎症および結石の検査目的で以下の検査を行う。
①尿培養
②腎機能検査
③尿路造影
6.電気生理学的検査
①EMG:筋の働き具合を検査する。
ちょっと、一息
ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか? これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。
イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります
Cobb法による測定
基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る
Cobb角=25°
Ferguson法による測定
イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。
側湾度=25°
透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る
イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)
膝屈曲角=57°
イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)
肘関節屈曲=86°
イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)
底屈=43°
イクステンドゴニオメーター(蛍光オレンジ色)
右頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光オレンジ色)
頚体角=136°
イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい
コメント