7.脊髄前角細胞の局在性


脊髄前角細胞の機能には局在性がある。

「2.脊髄の解剖、前角運動ニューロンの局在性」でも触れましたが、もう少し詳しく述べます。

前角細胞において、屈筋の細胞は伸筋の細胞に比べてより深部(灰白質の中心近く)に位置し、遠位筋の細胞は近位筋(体中心に近い)より外側に位置する。

屈筋は伸筋に比べてより原始的なあるいは生命維持により重要に関わる運動であることから、脊髄(灰白質)の中心に近い所に屈筋の細胞を位置させることで、より安全な構成(局在性)にしている考えられる。

体幹の中心を基準に、遠位筋の前角細胞は前角の外側に位置し、近位筋の前角細胞は前角の内側に位置している。図は上肢筋の前角細胞を示し、外側から内側に向かって遠位筋の手から前腕、上腕、肩および躯幹筋の順に細胞が局在しているのが分かる。

ちょっと、一息

ゴニオメーターの軸が伸縮するイクステンドゴニオメーターをご存じでしょうか?                これは、ゴニオメーターの基本軸と移動軸が自由に伸縮するため、関節の大きさに適合した長さのゴニオメーターで測定が可能になり、測定値がより正確になります。更に、両軸を伸ばすと最大長は53cmになり、大腿骨長も測れます。

          イクステンドゴニオメーターは5色の透明色があります                   

                    Cobb法による測定

基本軸・移動軸を自由に伸縮させ、湾曲に対しゴニオメーターを正確にあてがうことが出来る

                       Cobb角=25°

                  Ferguson法による測定

イクステンドゴニオメーターは透明色であるため、Ferguson法で椎体画像の上にゴニオメーターを置いたとき、椎体の中心にゴニオメーターの軸心を容易に合わせることが出来るので、従来のゴニオメーターよりもより正確な測定が可能となる。

                      側湾度=25°

透明のイクステンドゴニオメーターであれば、椎骨の中心に正確に当てることが可能なため、角度をより正確に測ることが出来る

              イクステンドゴニオメーター(アプリコット色)

                     膝屈曲角=57°

              イクステンドゴニオメーター(蛍光バイオレット色)

                      肘関節屈曲=86°

          イクステンドゴニオメーター(蛍光ローズ色)

                  底屈=43°

               イクステンドゴニオメーター(蛍光オレンジ色)

        頚体角をイクステンドゴニオメーターで測定(蛍光オレンジ色)

                    頚体角=136° 

  イクステンドゴニオメーターについて、詳しくはホームページの「商品紹介」をご覧下さい

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サンハローはゴニオメーターや動作モニター計の設計・製作・販売を行っております。

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